潜水士時代の“ある日のある時の昔話”です。

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潜水士時代の“ある日のある時の昔話”です。


ジェット推進で航行する

乗客数100名くらいの比較的小型の客船から、

「インペラが可動せず航行不能となってしまった。」

という連絡が所属していた会社へ入り、現場へ。



海上でまず船の図面を見せてもらい、潜る前に構造を把握します。

そして万が一インペラが回って、あの世行きとならないよう

主機のエンジンをしっかりと止めてもらいます。



そしてスーツと機材を身にまとい船底へ潜って行きます。

目指すはジェット推進で海水を吐き出す排水口。
(この奥にインペラがあります)



水中ライトを照らすと図面どおりの丸い穴です。

見たとたん、愕然とします。この穴へ体が入りそうにありません。

このままではインペラの状況さえ確認するのが不可能でした。



目の前に出会った仕事に「ダメです。」「できないです。」

と、あきらめるのはおもしろくありません。



最初からできないとわかっていても、

できるように考えるのが仕事です。



そうして考えていると、

できないこともできるようになることがあると思っています。

水中ではそのようなことの繰り返しでした。



さてこのとき2人で潜っていたのですが、

2人ともこの排水口に体が入りません。

背中にしょってるボンベがガチンと当たるのでした。



また横穴(万一の際に海上にすぐ上昇することができない場所)へ

潜ることも勇気が必要でございます。


尚且つ、これをやるのは怖かったのですが、

肩にかけているベルトをはずしてボンベを

背中からおろしてボンベを両足ではさみ

レギュレーターだけを口にくわえて、

細く両手を伸ばしてみると入ることができました。



「やったー!」です。



この体勢で排水口の中にグイグイ入り込んでいきます。

続いて、

映画「海猿」に登場していたのと

同じ水中ライトでインペラの状況を確認します。



そうすると流木がインペラに引っかかっていました。

ここで一度排水口から海上へ上がり、客船の船長に現況を報告します。



次に必要な工具を持って、再び船底へ潜り排水口へ。

無事に流木を撤去して仕事完了です。

水中から船の上に戻ると、

客船の皆さんにも喜ばれ、仕事の達成感もひと潮でした。


                                    by 凡 人



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寒い日が続きますニャ~!皆さんお体にご自愛くださいですニャ~。by こころ 
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この記事へのコメント

ゆぱ~ぱ
2012年02月14日 14:02
お会いするキッカケが、"潜水士"でしたよね!

久しぶりの潜水士時代の話、興味津々で読ませて頂きましたm(_ _)m

確かに、海には、沢山の浮遊物が流れてて、とても、悲しくなります。

大雨等、災害での流出物ならまだしも…。

海底なら、一段とヒドい状態なのでしょうね。
2012年02月14日 22:38
ゆぱ~ぱ様
こんばんわ!
初めてお会いして早くも4年がこようとしています。

そしてこのブログもスタートから4年と5ヶ月になりました。
何度か辞めようと思ったこともありますが
なんとか続けてこれました。
これまで貴重な情報を本当にありがとうございます。

海上の状況は皆さんも、ご存知の通りです。
海底の状況は、ヒドイところは見れたものではありません。

海底のつまらないゴミで何度ケガをしそうになったことか・・・。

ゴミを故意にポイ捨てするのはホントいただけません。